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カフェインレス ホンジュラス【シティ・ロースト】

¥800 税込

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【生産国】グアテマラ共和国
【地域】チマルテナンゴ県
【標高】1400 ~ 1700M
【品種】ブルボン、カトゥーラ、カツアイ
【焙煎度】シティ
【精製】ウオッシュト、マウンテン・ウォーター式カフェイン除去処理
【コメント】カフェインレス・コーヒーとは生豆から90%以上のカフェインが除去されたものを指します。本製品はマウンテン・ウォーター式という方法でカフェインレス処理が行われており、取り扱い商社の公表値によれば99%以上のカフェインが除去されているそうです。ホントかよって気はしますけど。

 マウンテン・ウォーター式とは、いわゆる飽和食塩水の理論を応用したカフェインレス除去処理で、一般的にはスイス・ウォーター式という名前で知られています。
 ここで言う飽和食塩水の理論とは、飽和食塩水に塩はそれ以上溶けないけれど、砂糖は溶けるという仕組みを利用した性質です。
 まずコーヒーの成分が飽和した液体を作ります。このコーヒーの成分が飽和した液体にはカフェインは含まれていません。ここで言うコーヒーの成分とは焙煎したコーヒー豆の成分ではなく、焙煎する前、生豆の成分です。コーヒーの成分が飽和した液体に生豆を漬け込んでおくと、コーヒーの成分は液体に溶け出すことができません。ただし、液体に含まれていないカフェインだけば液体に溶け出していき、生豆のカフェイン含有量は0に近くなっていきます。
 カフェインが溶け出した生豆成分の飽和液は、特殊なフィルターで濾過することでカフェインだけを除去できるそうです。カフェインが濾過された飽和液は、生豆のカフェインを除去するために繰り返し使用されます。スイスウォーター式ではコーヒーの生豆はコーヒーの成分以外のものに触れることがないので、安全でかつコーヒーの味わいを損なわずにカフェインレスコーヒーを作ることができます。

 以前のカフェインレス除去処理では、有機溶剤に生豆を浸して溶剤にカフェインを結合させるという方法が用いられていました。有機溶剤はコーヒーとは全く異なるものなので、溶剤がわずかでも生豆に残れば、その味わいが溶剤によって損なわれます。そのせいで一昔前のカフェインレスコーヒーは美味しくないと言われていたわけです。有機溶剤を使ったカフェインレスコーヒーは体にとって良くないのではないかとも言われていました。

 カフェインレスコーヒーの原料として使用されるコーヒー豆は正直なところあまり質の良いまめではありません。質の良い美味しいコーヒー豆は加工などせずに、そのまま売ってしまったほうが生産者にとっては楽であり、消費者から喜ばれます。それほど質の良くないコーヒー豆をカフェインレスコーヒーに加工することによって付加価値をつけ、高く販売するのがコーヒーを製造/販売する側のセオリーなのです。
 当店に届いたカフェインレスコーヒーの生豆は、元の生豆の質の悪さを反映して、欠陥豆が多く混ざっています。当店では欠陥豆を手作業で丁寧に取り除くことで、よいコーヒーの味わいを実現しています。カビが生えていたり、虫食いで傷んだ豆を取り除くことで悪い成分がコーヒーに混ざることを防ぐわけです。大量生産のコーヒーと比較すると、安全で美味しいコーヒーであると言えます。これは当店の全てのコーヒーに共通しています。

 カフェインレスコーヒーは加工品であるためもともとの仕入れ値が高く、さらにそこから多くの欠陥豆を取り除いて捨ててしまうので原価が実質的にかなり高くなります。
 欠陥豆が多い = 捨てる豆が多い → コストアップ
 欠陥豆が多い = 選別の作業時間が長くなる → 人件費を換算するとコストアップ
 以上の理由で、カフェインレス・コーヒーを扱うことは当店にとって苦痛でしかありません。しかし幸か不幸か当店のカフェインレス・コーヒーは美味しいとお客さんから認知されており、定期的に店に買いに来るユーザーが多いのです。
 授乳中のお母さんが美味しくて安全なコーヒーを飲みたいとか、勤め人の方が夜に美味しいコーヒーを飲みたいけど寝る前にカフェインは取りたくないと思って当店のカフェインレス・コーヒーを愛飲してくれるなら、頑張って続けるしかありません。

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