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マンデリン ビンタンリマ【フルシティ・ロースト】

¥800 税込

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【生産国】インドネシア
【地域】スマトラ島北部 リントン地区、パランギナン地区
【標高】1500 ~ 1600M
【品種】ティピカを中心とするアラビカ種
【焙煎度】フルシティ
【精製】スマトラ式
【コメント】しっかりとした苦味と力強い酸味のバランスがとれた味。タイミングよってはスパイシーな香りが現れます。実は当店の人気ナンバーワン。

 コーヒーをある程度飲んでいればマンデリンという名前を聞いたことがあるはずです。ですが、マンデリンがアジアの豆のくせに割りと高級品であることを知ると驚く人は多いでしょう。あるいはマンデリンという豆の定義をしっかり言えるコーヒーファンは少ないかもしれません。
 マンデリンは広義では『スマトラ島で栽培されたアラビカ種のコーヒー』とされています。インドネシアで栽培されるコーヒーは圧倒的にカネフォラ種(ロブスタ)が多いので、あまり厳密に定義してもそれに当てはまるコーヒーが少なくなってしまうのかもしれません。しかし、マンデリンというコーヒーの成り立ちを考慮すれば、最初の広義にさらに『スマトラ式』で精製されたことが加わるべきだと店主は考えます。また当店の豆選びでは豆の品種がティピカ系(ティピカ種がメインでそこにカチモールなども多少混ざっているけどまあしょうがねえ)であることを重視しています。それは最終的に出来上がったコーヒーの味わいに明確な差がでるからなのです。
 一般的な精製(コーヒーの実を収穫してから乾燥させてコーヒー豆にするまで)方法としてはまず「ナチュラル」と「ウオッシュト」に分かれます。コーヒーの果実を収穫して果実のまま乾燥させるのが「ナチュラル」、果実を機械でめりめり剥がして集めた種(コーヒー豆)の「ぬめり」を取ってから乾燥させるのが「ウオッシュト」です。「ウオッシュト」のやり方で乾燥を始め、途中で種(コーヒー豆)のパリパリした皮(銀杏の殻のようなもの)を剥がし取ってしまうのが「スマトラ式」という精製方法です。
 なんでそんなことをするのかといえば、そのほうが早く乾燥するからです。「乾燥させるのに邪魔だから取っちまえ」という極めて安易なアジア的解決策を実行するのが「スマトラ式」なのです。裏を返せば、通常の乾燥方法では豆が傷んでしまうくらい雨が多くて乾燥が難しいのがインドネシアの気候です。乾燥の途中で皮(殻)を剥かれてしまった種(豆)は、皮という支えを失って好き放題によじれながら乾きます。コーヒー生豆として完成したときには見事なひん曲がり豆になっており、これがマンデリン生豆の見た目上の特徴となっています。
 現地のコーヒー農家の『愛情』と『苛立ち』を浴びながら出来上がったマンデリンは、スパイスっぽさや土っぽさを感じさせるフレーバーを持っています。これもマンデリンの特徴です。文字だけで説明されるとなにか嫌な感じのコーヒー豆ですが、飲んで見ればどっしりとした落ち着きのある良い味わいです。このマンデリン、実は当店では一番人気がある豆なのです。
 ちなみに「マンデリン」とはスマトラ島に定住する原住民「マンデリン族」の名に由来するそうです。そして「ビンタンリマ」とは現地の言葉で五つ星を意味し、最高級品という意味合いになります。これはブランド名でおそらく輸入商社がつけたのだと思います。

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