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ブラジル グアリロバ農園 "FRUITY" 【ミディアム・ロースト】

¥1,100 税込

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【生産国】ブラジル
【地域】ミナスジェライス州 グアリロバ農園
【標高】1100M
【品種】レッドカトゥアイ (カトゥーラ亜種)
【焙煎度】ミディアム
【精製】アナエロビック & シェード・ドライ
【コメント】この豆は「Coffee of the year 2024」というブラジルのコーヒー品評会のアラビカ部門で2位を取った豆です。
 この品評会には570銘柄がエントリーされ、そこから180銘柄に絞り込んだ後、15銘柄(アラビカ 10銘柄、カネフォラ 5銘柄)の決勝審査で順位付けが行われました。
 書類選考、予選審査でどのような審査が行われたのか、あるいは決勝審査のスコアが公開されているわけではないので、少々「?」なところがある品評会なのですが、真面目にやっていることは間違いないと思うんですね。ちゃんといいものが勝ち残っていると思います。

 コーヒーの品評会としてはCOE (Cup of Exe)がブラジルで1999年に初めて開催され、徐々にコーヒー栽培を行う各国で行われるようになりました。
 COEで特徴的なのは官能評価(味見)はカッピングで行われる点と、酸味が非常に重視される点です。カッピングというのはコップの中のコーヒー粉にお湯をドバドバと注いで、丸っこいスプーンでチュルチュルっと奇妙な音を立てながら啜るという奇特な判定方法です。その際には酸味の強さと質が重視されます。極端な言い方をすると、馬鹿みたいに酸っぱければ特典が高くなるわけで、コーヒーとしてのトータルな味わいは割とどうでもいいということになっています。
 コーヒーの味わい全体の話をするのであれば、それは焙煎する人が好きにすればいい、これが正しいという結論はどこにもない、という話になるのかもしれません。それはそれで正論。
 COEの場合、酸味に変調しすぎたという反省も実際にあって、酸味以外のコーヒーの魅力も評価しようという方向にはなっています。それも正しいあり方だとは思いますが、私としては「酸味を評価するための焙煎とコーヒー全体の味わいを行うための焙煎は違うんじゃないの?」とも思っています。

 一方、コーヒー・オブ・ザ・イヤーの方はコーヒーのカップとしての魅力を評価する品評会です。官能評価においてもカッピングではなく、ペーパードリップしたコーヒーが使用されます。評価基準や評価プロセスが公表されていないので、傍目にはツッコミどころが多いんだろうなあという気がしています。
 それでも酸味だけを以てコーヒーの善し悪しを語るよりはマシかなとも思います。

 で、肝心な豆はどうよという話なのですが、香りの華やかさ、強度という点ではエチオピア カルマチ農園のアナエロビックの方が断然強いです。
 発酵プロセスというの、細菌が作り出した酵素の働きによって、コーヒーの成分に変化を与える精製方法です。フレーバーを増幅させる精製といってしまってもいいでしょう。結局、豆の中にあるものを増幅させるわけですから、「持っているものが多い」豆のほうが効果がよりはっきりと分かるわけなんですね。
 まあ、標高1100Mのブラジルなので、おのずと限界はあります。
 とはいえ、ブラジルには珍しいストロベリー様のフレーバーが出たりと、ブラジルコーヒーなりに華やかさを追い求めた努力の跡はすごく感じるんですね。ストロベリー、カカオ、梅酒の中に入っている梅の感じ、そんなフレーバーがあります。
 4週間以上おくとストロベリーとカカオのフレーバーが強くなって、アポロチョコレートを思わせる香りになります。代理店から届いたサンプルはそんな感じでした。
 なので、このコーヒーは普通に飲む以外に「寝かせる」という楽しみ方があるのかなという気がしています。焙煎直後だと寝かせたときの味わいはどうやってもイメージできないので、どうやってフレーバーの帳尻を合わせるのか難しい豆だったりします。
 小難しいことを言いながら、ぜひ味わってみてください。

 あと、商品画像の中に現在私が使用しているコーヒー豆の分量チャートを載せておきました。よかったら参考にしてください。

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